Taketombo 旅人
プーン . サムソン
Samson Poon
香港出身 写真家 グラフィックデザイナー
主な専門:人物・ポートレート、ファッション
期間: 三日間(富山)
訪れた場所: 氷見、井波、五箇山
訪れた工房数: 1
都会人の目に写る世界
写真家兼グラフィックデザイナーのサムソン・プーンさんは、ファッションや肖像画の撮影に熱を注ぎ、実体験に基づくヒトや文化についての語り部でもあります。
都会暮らしに慣れているせいか、サムソンさんにとっての北陸の冬は想像をはるかに超える世界。仕方がない。というのも、私たちは3日間の間に土砂降りから虹までのいろんな天気の移り変わりを経て、気温は1度から6度ほどでした。
旅行であれ、仕事であれ、サムソンさんの目的地といえばずっと東京でした。アパレルに専門を置き、かつ都会人である彼からすれば、原宿や新宿といった場所は彼の巡礼ルートと言えるのかもしれません。
2018年12月、サムソンさんは北陸新幹線に乗り、東京23区を超え、自身初の富山駅に。まず初めに訪れたのは、海岸に位置する新湊きっときと市場。有名な紅ズワイガニが旬なこの季節。午後1時に開催される蟹の競を惜しくも見逃してしまいました。
ディナーのおすすめ: 居酒屋金泉のキャプテン翼とチームをはじめとする店内でのおもてなしと料理は最高そのもの。富山市に並んだスナックやナイトクラブなどに驚きの表情がサムソンさんから垣間見られた気がします。
二日目:天候に恵まれない運転の中、世界遺産五箇山についた頃には土砂降りに見舞われました。そこで直進し続けたのは正しい選択でした。というのも2つ目のトンネルを抜け菅沼村に着いた時、わずかな小雨はあったものの、1時間に渡り、空には晴天が広がっていました。まさに奇跡。
冬に適さない格好で山に1時間いると、北陸の厳しい天候を感じざるを得ません。そんな寒さの中で食べたいのは心も温まるような味。
南砺地区を訪れるなら、私がおすすめする、ぜひ訪れていただきたい場所は、面白い名前のついたこの店、ぽてとぼーい。顔のサイズほどある大きなカツ丼が、このしっかり者の店主によって振る舞われます。
こうして二日目は、凍えゆく指で撮影をしながら八日町通りを散歩し、仏師である藤崎秀平さんの工房を見学して終了しました。井波は300年に渡る彫刻の歴史があり、最近では日本遺産として認定されています。現在井波は、100以上にものぼる職人達が300種に渡る彫刻刀を用い、伝統工芸品を製作する場でもあります。弁当箱のように木製のケースに詰められた職人の道具箱を観察するのは非常に面白いです。見習いの仕事は、職人人生を共にするその彫刻刀一式の木製の取っ手を作ることから始まると藤崎さんは言います。なので、その道具一式は職人さんによって皆異なるわけです。
サムソンさん撮影の写真 ご覧あれ!
職人の世界を見せていただき、かつ貴重なお時間を割いていただきました藤崎秀平様、中嶋勝彦様に深く感謝を申し上げます。
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